特別展「Mute」2022.9/17(sat)~9/30(Fri)
盛岡城本丸の面影を唯一、今に伝える貴重な建物である「徳清」と、盛岡で最も古い洋風建築の「旧石井県令邸」。この二つの建物を会場に、新進作家の作品を展示する「Mute」(ミュート)を9月17日から30日まで開催いたしました。
第一会場となる徳清は、盛岡市の景観重要建造物に指定されている由緒ある建物で、私邸ということから一般客が入ることはなかなか叶わない貴重な建物です。今回は、この会場に現代アーティストとして年々評価が高まる尾崎森平の新作を含む絵画10点余を展示し、そこに盛岡在住の作家、南海遊の小説がコラボレートします。
タイトルは「永遠の如き時間がかかる」(Until The Cows Come Home)
ギリシャ神話に登場する牛に姿を変えられた悲劇の娘イオと、東日本大地震によって避難区域に取り残された牛という神話と現実を重ね合わせた 尾崎氏のStray Cowシリーズ初の大型作品で、安息の地を求めて永遠に彷徨う牛に、我々の生きる社会に対する象徴的意味を持たせた展示となっています。
第2会場の旧石井県令邸で開催されるのは、画家 長友心平と小説家 南海遊によるコラボレーション「安らぎはいたるところに」。
ここでは、物語が静かに流れる空間に、東北で10年以上、アート活動を続けて来た長友心平が瞬間 瞬間に気づいた「安らぎ」のかたち――柔らかな色彩の水彩画や、風景、人物、動物などの作品を展示します。
「この会場を訪れたときに哀切と祈りのイメージが湧き、それが驚くほど絵のコンセプトと合っていた」という南海氏。
アートと小説が奏でる 無音のコラボレーション「Mute」。
初秋の盛岡を散策しながら、ぜひ二つの会場を巡ってみてはいかがでしょうか。
関連イベント
いわてアートプロジェクト 特別展 Mute
入場券 1,100円 (税込 2会場共通・会期中有効)
WEBチケットをお求めの方には、南海氏の書き下ろし小説2作を先行配信。
徳清会場 9/17(Sat)~30 (Fri) 休館日無し
平日 11:00~16:00 土日・祭 11:00~17:00
盛岡市仙北1丁目13-7
仙北町駅から徒歩5分※駐車場はありません
旧石井県令邸会場
9/17(Sat)~30 (Fri) 休館日無し
平日 11:00~16:00 土日・祭 11:00~17:00
盛岡市清水町7-51 バス浅岸線「下ノ橋町」 下車徒歩5分
※駐車場はありません
お問い合わせ 019-613-7781 I
watemiraikiko@lime.ocn.ne.jp
Mute展は終了いたしました。ご来場の皆様に心よりお礼申し上げます。