幾何学が拓く新しい折り紙の世界展
もりおか啄木賢治青春館にて
日時 2021年7月22日(木)-10月10日(日) AM10:00-17:00
会場 もりおか啄木賢治青春館主催:もりおか啄木賢治青春館・(公財)盛岡観光コンベンション協会・特定非営利活動法人 岩手未来機構・いわてアートプロジェクト実行委員会
助成:(公財)朝日新聞文化財団
後援:岩手日報社・IBC岩手放送・テレビ岩手・めんこいテレビ・岩手朝日テレビ・盛岡タイムス社・ラヂオもりおか・いわてケーブルテレビジョン・朝日新聞盛岡総局・毎日新聞盛岡支局・読売新聞盛岡支局・盛岡市教育委員会・東洋紡株式会社・三田農林株式会社・クロステラス 盛岡・徳清倉庫株式会社
三谷 純プロフィール
所属:国立大学法人 筑波大学 大学院 システム情報系情報工学域 教授
システム情報工学研究科コンピュータサイエンス専攻 / 情報科学類 研究室:計算幾何学とグラフィックス研究室 所属学会:日本図学会,日本折紙学会,芸術科学会,情報処理学会 研究分野:Computer Graphics, CAD, Computational Origami
略歴
筑波大学システム情報系教授。コンピュータサイエンス分野におけるコンピュータグラフィックスに関する研究に従事。
1975 年静岡県生まれ。1994 年東京大学理科一類入学。2004 年東京大学大学院博士課程修了、博士(工学)の学位を取得。
2016 年 8 月からの 2 年間、内閣府の総合科学技術・イノベーション会議の上席科学技術政策フェローを兼務。
日本図学会 学会賞、日本図学会 論文賞、マイクロソフトリサーチ日本情報学研究賞など受賞多数。形状モデリングの研究の一環として、 コンピュータを用いた立体折紙の設計を行っている。これまでに作り出された折り紙作品は、滑らかな曲面を持つ立体的な造形を特徴とする。 映画「シン・ゴジラ (2016)」「デスノート Light up the NEW world(2016)」、アニメ「正解するカド (2017)」に登場する折紙のデザインに協力。 アジア初の開催となったラグビーワールドカップ 2019 日本大会での、プレイヤー・オブ・ザ・マッチ トロフィーの折紙をモチーフとしたデザインに協力。 独特な折り紙は世界的な評価も高く、これまでにドイツ、スイス、イタリア、イスラエルなど多くの国から招待を受け、ワークショップや展示会を実施。 NHK E テレ「又吉直樹のヘウレーカ!」「すイエんサー」、フジテレビ「ホンマでっか !?TV」など出演。 主な著書に『立体折り紙アート(日本評論社)』『曲線折り紙デザイン(日本評論社)』などがある。
ご挨拶
「正方形の紙のカドとカドをあわせるようにして、まっすぐな線で平らに折る」 折り紙の第一歩は、このようにして始まります。
しかし、それだけが折り紙ではありません。「曲線で折る」という発想を取り入れることで、これまでとは違った、まったく新しい折り紙の世界が広がります。
紙を滑らかな曲線で折ることで、紙の表面が作る張りのある曲面が生まれ、そこには綺麗な陰影のグラデーションが現れます。
「幾 何 学が拓く折り紙の世界」展では、コンピュータサイエンスを専門とする三谷純が、これまでの15 年間にわたって開拓してきた 折り紙 の世界をご覧いただけます。
10 0 点を超える展示作品の多くは、幾何学的な理論に基づいて設計されたものです。コンピュータを用いて計算され、カッティングプロッタと呼ばれる 機器を使って折り筋がつけられ、そして三谷 の手によって折りあげられたものたちです。年代別に並べられた作品を通して、折り紙デザインの手法の変遷を 知ることができます。本展覧会を通して、現代の技術と数学の組み合わせで生み出された、新しい折り紙の世界の息吹を感じていただければ幸いです。